トップ > tenki.jpサプリ > グルメ > 記事概要 > 七草粥に入れて食べる「春の七草」。では「秋の七草」はどうするもの?(2016年1月6日)

グルメ

   2016年1月6日

七草粥に入れて食べる「春の七草」。では「秋の七草」はどうするもの?


春の七草を刻んで炊いた、滋味あふれる優しい味わいの「七草粥」

春の七草を刻んで炊いた、滋味あふれる優しい味わいの「七草粥」

1月7日の朝に、春の七草を入れたお粥を食べる「七草粥(ななくさがゆ)」の習慣は、平安時代に中国から伝わり、江戸時代になって全国に広まったといわれています。
春の七草といえば、秋の七草もありますが、春と秋では植物の種類だけでなく、その由来や意味合いもまったく異なるのをご存知でしょうか。
明日の七草粥にちなんで、今回は七草にまつわる雑学をご紹介しましょう。

中国の伝統的な行事食「七種菜羹」が起源

セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ……これら春の七草を刻んで炊いた七草粥。
中国では唐の時代、「人日の節句(1月7日)」に7種類の若菜を入れた七種菜羹(ななしゅさいのかん)という汁物を食べ、無病息災を願う習慣が広まりました。この風習が日本へ伝わり、日本古来の風習「若菜摘み(年始に若草を摘んで食する風習)」と結びついて、室町時代以降に七草粥の形になったといわれています。
その後、江戸時代になると「七草の節句(人日の節句)」が「五節句(七草・桃・端午・七夕・重陽の節句)」のひとつに定められ、1日7日に七草粥を食べる習慣が庶民の間にも広まりました。

効用的にも理にかなった「七草粥」

ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含む春の七草
ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素を豊富に含む春の七草
1年の無病息災を願って食する七草粥の習慣は、効用的にも理にかなっています。
春の七草のセリは芹、ナズナはぺんぺん草、ゴギョウはハハコグサ、ハコベラはハコベ、ホトケノザはタビラコ、スズナは蕪、スズシロは大根のこと。
これらの植物は、それぞれ健康に役立つ栄養素を豊富に含む、いわば「日本のハーブ」。それを消化の良いお粥にして食べれば、お正月のお酒やご馳走で疲れた胃腸に優しく、青菜の不足しがちな冬場の滋養にもなるという訳です。
幕の内の最終日に七草粥を食べるという習慣は、まさに無病息災につながる効用があったんですね。

【春の七草の効用】
●セリ……鉄分を多く含み、食欲を増進させる。
●ナズナ……解熱・利尿作用がある。
●ゴギョウ……風邪の予防や解熱作用も。
●ハコベラ……ビタミンAが豊富で、腹痛の薬にも。
●ホトケノザ……食物繊維を多く含む。
●スズナ……ビタミン類を多く含み、消化を助ける。
●スズシロ……消化を助け、風邪の予防にも。

万葉集にも詠まれた「秋の七草」は食べません!

可憐な花を咲かせる、秋の七草のひとつフジバカマ。花言葉は「ためらい」
可憐な花を咲かせる、秋の七草のひとつフジバカマ。花言葉は「ためらい」
一方、秋の七草は、ハギ(萩)・オバナ(すすき)・クズ(葛)・ナデシコ(撫子)・オミナエシ(女郎花)・フジバカマ(藤袴)・キキョウ(桔梗)の7種類を指します。
どれも日本の秋を代表する野の草花ですが、その由来は奈良時代の歌人・山上憶良が詠んだ万葉集の2首といわれています。
●秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種の花(万葉集・巻八1537)
●萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八1538)
※朝貌とは朝顔・昼顔など諸説ありますが、桔梗とする説が有力。

古来日本では、野山を散策しながら季節の草花などを歌に詠み、四季の移り変わりや折々の風情を楽しんでいました。そうした習慣から、山上憶良が詠んだ歌の7種類の草花が、秋の七草として親しまれるようになったのでしょう。
秋の七草は食べたり摘んだりするものではなく、観賞して季節を感じるためのもの。よって、春の七草(七草粥)のように特別な行事はなく、秋の七草粥というものも存在しません。
ちなみに秋の七草の覚え方は、「おすきなふくは(お好きな服は)」「おきなはすくふ(沖縄救う)」「ハスキーなクフ王」などがあります。ちょっと面白いですよね。

同じ七草なのに、由来も意味もまったく違う「春の七草」と「秋の七草」。
さっそく明日1月7日の朝は、ご家族みなさんで七草粥を食べながら、こんな「七草ネタ」で盛り上がってみてはいかがでしょう。
もちろん、今年1年の無病息災を祈ることもお忘れなく!

(2016年1月6日)


日直予報士最新の5件

全国の予想最高気温

5月残り3日 暑さ30日ピーク

5月28日 19時46分

あす(29日)は、沖縄で梅雨空、九州から関東では晴天が続き、28日に変わりやすい天気となった東北や北海道も安定した晴れの天気となるでしょう。...
5月下旬 午後9時頃の南の空

北海道 夜空に浮かぶ夫婦星

5月28日 14時56分

春から初夏の星空は真夏や冬に比べて明るい星が少なく少しさびしいですが、そんななかでも「夫婦星」と呼ばれる二つの明るい星が夜空を彩っています。...

今週の天気 晴れと暑さから曇りや雨へ

5月28日 14時0分

今週前半は広い範囲で晴れて、この時期としては暑いでしょう。熱中症に注意を。後半は曇りや雨となりそうです。
広く晴れて 汗ばむ陽気(5月28日)

5月最後の日曜 広く晴れて汗ばむ陽気

5月28日 8時56分

5月も残りあと少し。暑い日が多かった印象がありますが今日も日差しが強く冷たい物が欲しくなるような陽気。

日曜の関東 午後は雲がモクモク

5月27日 18時32分

28日(日)の関東地方は、午前中は広く晴れて、内陸部も暑くなるでしょう。ただ、午後は雲が広がりやすくなります。範囲は狭いものの、山沿いを中心...

今日の天気(全国)

29日10:00発表

全国のコンテンツ

iPhoneアプリ App Storeからダウンロード
推奨環境:iOS8.0以降
iPadアプリ App Storeからダウンロード
推奨環境:iOS8.0以降
Androidアプリ Google playからダウンロード
推奨環境:Android4.4以上

このページの先頭へ