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グルメ

   2016年5月29日

しらたき(糸こんにゃく)が海外で定番化!その理由とは・・・


イタリアで人気の乾燥しらたき。その名も「ゼンパスタ」☆

イタリアで人気の乾燥しらたき。その名も「ゼンパスタ」☆

5月29日は、こん(5)、にゃ(2)、く(9)、こんにゃくの日! 5月に植え付けが行われる種芋からは、さまざまなこんにゃく製品が作られています。なかでも、近年海外セレブたちのダイエット食品として話題なのが「しらたき」。パスタ的に扱われ、なんと本場イタリアでも定番化されているそうです。夏を前に体をスッキリさせたいこの季節、世界で注目されている日本の伝統食品を見直してみませんか。

そのお芋をこのように食べようとは!

コンニャクイモからこんにゃくが作られていることはわりと知られていますが、そのお芋自体は食べられないのでしょうか? 見た目はサトイモっぽいし、ちょっとかじってみよう・・・そんな試みは、たいへんキケンです。
コンニャクイモは「あまりのエグさにネズミも寄りつかない」といわれているほど強いエグみをもち、かじれば半日くらい口の中がヒリヒリ痛くなるといいます。そのままでは茹でてもふかしても食べられません。

じつはコンニャクイモ、育てるのに3年くらいかかります。しかも寒さに弱く腐りやすいので、わざわざ冬に掘りかえして暖かい場所に保管しておき、春になったらまた植えるのだそうです。
そんなエグくて手のかかる芋を、さらに手間ひまかけてアク抜きするなんて。それをアルカリ物質でプリプリに固めてみたら、なんと美味しくなってしまったなんて! こんにゃく化を思いついた昔の人は、本当にすごいですよね。

一年中食べられているこんにゃくですが、もともとの旬は秋。昔は生の芋をすりつぶして作っていたので、芋の収穫できる秋にしか食べられなかったのです。こんにゃくは、お供え物や貴族たち限定のセレブな食べ物でした。
江戸時代になると、芋を乾燥させて製粉した粉からこんにゃくを作れるようになり、庶民も一年中食べられるようになったのですね。
こんにゃくの原産地はインドシナのあたりといわれていますが、現在なんといってもこんにゃくをいちばん食べているのは、私たち日本人です!
真っ黒なコンニャクイモ。直径30センチ以上になるものも

真っ黒なコンニャクイモ。直径30センチ以上になるものも

こんにゃくはミラクルなダイエット食?

中国の明(みん)時代の『本草綱目』には「糖尿病や呼吸器の病気、顔のできものにも効く」とあり、こんにゃくが体に良いということは古くから知られていたようです。

コンニャクイモには、人間のエネルギーのもとになるデンプンがほとんどありません。そのかわり、「コンニャクマンナン」という食物繊維が含まれています。人間の消化酵素では消化吸収されない食物繊維なので、お腹いっぱい食べても太りにくいのですね(ただし、こんにゃくは食べすぎると腸に負担がかかるのでご注意を)。
食物繊維には、コレステロールの増加を抑えたり、糖尿病を防ぐ効果があります。便秘も改善します。
また、ゲル状になったコンニャクマンナンには他の物質を取り込む性質があるので、発ガン物質や有害な食品添加物を包み込んで、体の中に吸収するのを防いでくれます。

こんにゃくのカロリーは、100gあたり7kcalほど。アメリカでは、しらたきが『ミラクルヌードル』などの名で販売されています。普通のパスタと比べるまでもなく、超低カロリーなしらたき。食べても太らないミラクル(驚異的)な「麺」ということでしょうか。小麦粉も不使用の自然食品。噛み応えがあって満腹中枢も刺激されるので、ダイエット中のパスタ代用食材として最適なのだそうです。

ところで「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いをご存じでしょうか。
シャワーヘッドのような口金からお湯の中に押し出されたこんにゃく粉などの材料が、熱が通ることで細い紐状に固まったもの。じつは はっきりした区別はなく、その地の習慣で呼び分けられているようです。
関東では、白い糸こんにゃくを「しらたき」、灰色だと「糸こんにゃく」。関西では、白も灰色も「糸こんにゃく」、またはさらに細いものを「しらたき」と呼んだりしています。お住まいの地域ではいかがですか。
今日はしらたき(糸こんにゃく?)増量しちゃいます♪

今日はしらたき(糸こんにゃく?)増量しちゃいます♪

あの独特な臭(にお)い。美味しくするコツは?

買ってきたこんにゃくの袋を開けるたび、なぜか魚みたいな生臭さ・・・この匂いこそが、「こんにゃくって海産物でしょ」という誤解を生み出している気がします。
匂いのもとは、こんにゃく粉に含まれる「トリメチルアミン」。魚が腐敗したときの臭いの原因の一つで、悪臭防止法の規制対象にもなっている物質だそうです(苦手な人が多いのも納得)。しかもこんにゃくの袋に詰まっているのは真水ではなく、凝固剤を溶かした上澄み液。そのアルカリ臭と反応して、さらに刺激を増しているようです。

なま魚好きの日本人すら嫌がるのに、しらたきを食べている外国の人たちは平気なのでしょうか?
じつは、生のしらたきは海外では少々高価。それでも食べたい意識高めのセレブたちにとっては、そもそもこんにゃく臭などあまり気にならないのかもしれません。
そしてアメリカでは、さまざまなソースやガーリックなどの味付き製品が市販されているようです。

イタリアでは、乾燥させたしらたき『Zen Pasta(禅パスタ。日本の健康食のイメージ?)』が定番です。パスタとして食べやすいように臭みを減らした製品なのだとか。クセがないのでいろいろな味で楽しめると、モデルさんたちにもファンが多いそうです。
日本人がパスタをお醤油で和風味にして食べるように、イタリア人はしらたきをトマト味で食べているようですよ。

生しらたきを美味しく食べるために、 臭みを消す簡単な下処理をご紹介しましょう!
まず塩でもみ、熱湯でサッと茹でた後、油をひかずに「から煎り」して水分をとばします。すると、アクや臭みがとれて、ぷるぷるした細めのパスタ状に。
日本でも最近増えている「あくぬき不要」の製品なら、から炒りだけでOK。ぜひお試しください。
トマト味のこんにゃくパスタ。日本人好みかも?

トマト味のこんにゃくパスタ。日本人好みかも?

しらたきパスタも、お刺身も♪

から煎りしたしらたきを市販のパスタソースであえる、逆輸入型?しらたきパスタ。簡単に作れて、ソースを変えれば毎日飽きずに食べられるのも嬉しいところ。たらこソースなど和風味なら、初めてでも抵抗なく挑戦できそうです。

江戸時代の頃から「こんにゃく料理」のレシピを豊富に携えている、私たち日本人。しらたきは他にも焼きそばの代用にしたり、野菜炒めに加えたり、こまかく刻んでご飯や挽肉料理に混ぜたりと、変幻自在です。
これからの季節は刺身こんにゃくなども美味しい季節。手頃な値段で豊富に入手できる特権をいかして、ヘルシーなこんにゃくメニューをたくさん楽しみたいですね。

<参考>
『こんにゃくができるまで』宮崎祥子(岩崎書店)
『コンニャクの絵本』内田秀司(農文協)
サッパリしたお刺身こんにゃく。日本の夏ならではですね

サッパリしたお刺身こんにゃく。日本の夏ならではですね

(2016年5月29日)


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