
岡山県を流れる旭川水系のダムの貯水率が低下していることを受け、第1次取水制限が行われることが決まりました。
8月8日に岡山市で開かれた国や県などで作る協議会の渇水調整会議で決まったものです。岡山では観測史上最も早く梅雨明けしたことや、連日の猛暑の影響で水不足が懸念され、旭川水系の旭川ダムと湯原ダムの2つのダムの貯水率は8日の午前9時現在で51.9%と2024年の同じ時期と比べ約30ポイント下回っています。
こうした状況を受け、会議では8月12日から上水道と工業用水で10%、農業用水で30%の第1次取水制限を行うことが決まりました。岡山県で取水制限が行われるのは2年ぶりです。
一方、県内では9日以降にまとまった雨が降る予報で、協議会はダムの貯水率を随時確認し、状況に応じて取水制限の停止を検討することにしています。
(岡山河川事務所 小平剛弘事務所長)
「水は非常に貴重で限られた資源。そういった意味でも早めの対策が必要できれば皆さんの節水の協力をした上で限られた水資源を有効活用したい」
一方、国と四国4県でつくる協議会は今後、高知県の早明浦ダムの貯水率が60%程度になった場合、香川用水への水の供給量を20%カットする第1次取水制限を実施することを決めました。8日午後3時現在の早明浦ダムの貯水率は、82.7%で平年を2.8ポイント上回っています。
ダムの周辺は、9日から雨の予想となっていて貯水率の回復が期待されます。