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    奥能登豪雨で中3の愛娘失い1年…深い悲しみのなか少しずつ前に進む父親「僕も目の前の事を翼音のように」

    喜三鷹也さん:
    「もう1年、でもまだ1年早いのか遅いのかちょっと自分にはよく分からないんですけどご飯食べとっても、どこか寂しいしいつもご飯美味しい美味しいって食べていたのでそういう時は物足りないというか寂しいですかね。」

    去年の豪雨で輪島市の塚田川が氾濫。久手川町では住宅4棟が流されました。

    学校が休みだったため1人で家にいた当時中学3年生の娘・翼音(はのん)さん。

    鷹也さんは職場から電話をかけて避難するよう伝えましたが、その後、音信不通となりました。

    鷹也さん(当時):
    「娘寝とったし、状況に全然、気がついてなくてそれで外見たら海みたいになっているって3階に逃げてくれと言ったんですけど、扉が本当に開かないと言ってました10時ごろに音信不通つながらなかったんで、その頃には家もしかしたら流れていたんかななんて言っていいかはその場になってみないと分からないですけど、抱きしめたいですね。」

    鷹也さん(現在):
    「娘が近くにおると思って過ごしてきましたけど、1年経ってもね、まぁ会えないですしね深みが増している気がしますねやっぱりもう本当にいないんだっていう。」

    翼音さんは豪雨から9日後福井沖で発見されました。

    鷹也さん(当時):
    「本当に見つかってくれて良かったです。僕の言うことはあまり聞かなかったですけど、最後に僕が電話で『長袖長ズボンを着てくれ』って言ったのを守ってくれてたみたいで、長袖と長ズボンを着ていました。僕の言うことを聞いてくれたんだと思いました。」

    翼音さんは生前、輪島塗職人の祖父・誠志さんの店をよく手伝っていました。

    今も全国各地で出店を続けている出張輪島朝市。店先には翼音さんが好きだったフクロウのカップが…。そして鷹也さんが漆を塗った箸も並べられています。

    Q これまで輪島塗に携わってきたってことは?
    鷹也さん:
    「ないですね。父にちょっと教えてもらって半年以上はお店に出すまでは時間がかかっているんですけど、新しい漆というかパール漆というちょっとラメみたいな感じになってきれいかなっていう。これなら店に出せるんじゃないかっていう風に言ってもらえたので。娘がじいちゃん・ばあちゃんを助けようと思ってお店の手伝いしていたと思うんですけど、僕もこうやって手伝ってたら娘も喜んでくれるんじゃないか。今は目の前にあることをしっかりこなして少しでも翼音が助けていたように僕も助けていけたらなと、そういう思いで一つ一つこなしていこうかなという思いでいます。」

    奥能登豪雨で中3の愛娘失い1年…深い悲しみのなか少しずつ前に進む父親「僕も目の前の事を翼音のように」

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