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    新燃岳噴火から1カ月 専門家「もっと大きな噴火につながる可能性が高い状況」

    霧島連山の新燃岳の噴火から7月22日で1カ月です。
    火山に詳しい専門家は「新燃岳はもっと大きな噴火につながるポテンシャルが高い状況が続いている」と指摘します。

    6月22日、7年ぶりに噴火した霧島連山の新燃岳。その後、噴火と停止を繰り返しています。

    鹿児島地方気象台によりますと、この1カ月間で新燃岳が噴火した回数は20回。
    噴煙は最大で火口上空およそ5000メートルに達し、火山ガスは多い日には1日あたり4000トンの放出が観測されました。

    6月22日以降、上空から4回新燃岳を調査した鹿児島大学の井村隆介准教授は、新燃岳の火口の変化から火山活動が活発である状況を指摘します。

    (鹿児島大学・井村隆介准教授)
    「26日、27日くらいから連続噴火になっていたと思うんですけど、その時には僕、上空から確認して、北東側に割れ目火口が1つ、一列だけだったんですけど、7月に入って、南東側にももう一列、火口列が出来たということは、最初の列では足りなかったから、もう一列つくったということですから、下で(もっと大きな噴火への)ポテンシャルのあるものが、新燃岳の下にはあるなということがこの1カ月で分かった」

    気象庁は、新燃岳周辺に雲がかかっていて監視カメラで状況が確認できない場合、「連続噴火が継続している”もよう”」と発表します。

    井村准教授は「小規模な噴火から前兆が捉えられないままに次のフェーズに移り、大きな噴火になる可能性がある」と述べ、その上で、住民には「情報に頼り切りにならず、五感を大事にしてほしい」と話します。

    (鹿児島大学・井村隆介准教授)
    「地元から情報をもらって、気象庁が初めて噴火を認識するという状況が生じている。大きな噴火で気象庁の情報を待っていたら間に合わない麓の人がいる。その日の風向きやあるいは五感。2011年の新燃岳の噴火、2018年の噴火もそうですが、麓で『ゴーゴー音が聞こえる』というような(ことがあった)そういう五感を大事にしていただきたいと思います」

    井村准教授によると、この1カ月で新燃岳では、2014年に噴火した御嶽山より多い量の火山灰が降ったと見られます。
    井村准教授は、この規模の噴火でも続くことで経済に影響してくるのではないかとも話していました。

    新燃岳噴火から1カ月 専門家「もっと大きな噴火につながる可能性が高い状況」

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