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    【深刻】「毎日毎日空眺め…雨降ってくれること願う毎日」雨不足で新潟のブランド米「魚沼産コシヒカリ」ピンチ!稲は弱く細く枯れた色に…農家悲鳴

    猛暑が続く日本列島。雨不足が重なり、コメ作りの現場は大打撃を受けていました。

    午後3時過ぎに発表された最新のコメ価格。
    農林水産省によると、先週、全国の小売店で販売されたコメの平均価格は前の週より13円安い5kg当たり3589円となり、8週連続の値下がりとなりました。
    3500円台となったのは、2025年1月6日の週以来、26週ぶりです。

    一方で、秋に収穫を控えたコメ作りの現場は深刻な事態に見舞われていました。

    日本有数の“米どころ”新潟県の南魚沼市では、猛暑に加え、1カ月ほどまとまった雨が降らなかったことで田んぼが干上がり、地面がひび割れてしまっていました。

    「イット!」は、厳しい日照りに苦しむ魚沼市の米農家を取材しました。

    新潟県でコシヒカリを育てる阿部薫さん:
    田んぼの状況ですが、一部はこんな具合で、土も硬くなって全然水がないような状況。

    ブランド米「魚沼産コシヒカリ」を育てるこの田んぼ。

    阿部さんによると、雨が10日ほど降っておらず、土が乾ききった地面には無数のひびが入り、まるでモザイク柄の“石畳”のようになってしまっていました。
    加えて、稲自体にも異変が起きているといいます。

    新潟県でコシヒカリを育てる阿部薫さん:
    (稲は)本当はもっと握り込むと、これぐらいの太さがあるが、もうすっかり弱くなっちゃって…。葉っぱ自体も細くなったり、黄色くなったり、少し枯れたような色合いになっている状況。

    2025年と同様に雨が少なかった2年前の状態と比べてみても、稲は黄色みがかり、みずみずしさが失われてしまっていました。

    新潟県でコシヒカリを育てる阿部薫さん:
    肥料を追加して入れたりするが、肥料も水がないと吸えないので、肥料をまいてもほとんど効果がないという状況。

    稲穂が付き始める8月上旬になっても雨が降らなければ米粒が大きく育たず、例年に比べ1割ほど減収となってしまう恐れがあるといいます。

    新潟県でコシヒカリを育てる阿部薫さん:
    お客さまのところにしっかり届けられなくなることだけは避けたいと考えています。毎日毎日、空を眺めつつ、天気予報を見ながら、雨が降ってくれることを願っている毎日です。

    北陸や東北では梅雨の期間の降水量が例年の半分以下となった地域もあり、水不足が心配される状況。

    新潟・上越市では、ダムの貯水量が減ったことから渇水対策本部を設置し、対象地域の4万6500戸に40%以上の節水を呼びかけています。

    また、南魚沼市では道路用の井戸を緊急使用して用水路に水を供給するなどの支援を行っていくということです。

    【深刻】「毎日毎日空眺め…雨降ってくれること願う毎日」雨不足で新潟のブランド米「魚沼産コシヒカリ」ピンチ!稲は弱く細く枯れた色に…農家悲鳴

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