台風19号はまだ迷走中 台風20号は発達しながら西へ 10月も台風シーズン続く
台風19号は日本の東で迷走しています。27日(土)まで台風19号の動きは遅く、南西諸島と東日本太平洋側では、うねりを伴う高波にご注意ください。台風20号はフィリピンから南シナ海へ進み、日本への影響はないでしょう。南の海上の海面水温はまだ高く、台風シーズンはしばらく続きそうです。
台風19号は27日(土)にかけて動きが遅く 太平洋側は高波に注意
台風19号は、日本の東を反時計回りに回るように動き、複雑な動きをとっています。26日(金)午前6時現在は西よりに進んでいますが、27日(土)は進路を東へ変え、動きはゆっくりとなりそうです。
南西諸島や東日本の太平洋側では、27日(土)にかけてうねりが入り、波が高い所があるでしょう。東北の太平洋側から関東の沿岸、南西諸島には波浪注意報がでている地域があります。天気は穏やかでも、うねりを伴う高波にご注意ください。サーフィンや釣りなどのレジャーは高波にさらわれる可能性があります。波浪注意報が発表されている時には、むやみに海に近づかないでください。
28日(日)以降は台風19号は動きを早めて、北東へ進み、29日(月)までに温帯低気圧に変わる見込みです。
台風20号 発達しながら西へ 日本への影響なし
台風20号は26日(金)午前6時現在はフィリピン付近を西北西へ進んでいます。台風20号は発達しながら西よりへ進み、28日(日)は南シナ海で「強い」勢力に、29日(月)はトンキン湾で「非常に強い」勢力となるでしょう。その後は、台風はラオスへ進み、10月1日(水)までには熱帯低気圧に変わる見込みです。日本への直接的な影響はないでしょう。
まだ台風シーズンが続く
台風や熱帯低気圧が発生・発達する一つの条件として、海面の水温が26~27℃以上あることが必要とされています。
現在も、日本の南海上の海面水温は30℃以上と高く、台風の発生・発達しやすい状況が続いています。さらに、関東沖にかけては海面水温が27℃以上の海域が広がっているような状況で、大気の状況によっては日本近海でも台風が発生する可能性があります。
上の図のように、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予想でも日本の南の海上は赤色で示され、10月7日(火)頃にかけても台風や熱帯低気圧が発生する確率が高めと予測しています。
台風シーズンが続きます。今後も南の海上から目が離せない状況が続きそうです。