「8月の天候まとめ」猛暑列島 記録ずくめの8月 9月はどうなる?
異例の長引く猛暑 それでも、月平均気温は歴代2位タイ
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による日本の月平均気温の基準値からの偏差は+1.84℃となり、8月としてはこれまで最も高かった2023年に次いで、2024年の記録と並び、2位タイの高温となりました(1898年の統計開始以降)。
(※)算出に使用している地点:網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
8月5日には、関東甲信地方の各地で日最高気温が40℃を上回り、群馬県伊勢崎市では41.8℃と国内最高気温を更新しました(今年2回目)。
東京都心は10日連続(8月27日まで)の猛暑日となり、これまでの連続猛暑日数を更新。また、年間の猛暑日は、今日9月2日で27日目となり、年間猛暑日の最多日数の記録も日々更新中。
大雨特別警報2回 活発な秋雨前線の影響で、上旬は記録的多雨の所も
旬降水量は、東・西日本日本海側でかなり多く、旬降水量の平年比は、東日本日本海側で560%、西日本日本海側で414%となり、1946年の統計開始以降で8月上旬として1位の多雨となりました。
8月は2回、大雨特別警報発表。
活発な秋雨前線の影響で、1回目は8日に鹿児島県霧島市に発表、2回目は11日に熊本県の玉名市、長洲町などに発表されました。
特に、熊本県では10日午後10時の発表を皮切りに、11日午後2時までに15回も記録的短時間大雨情報が発表されました。
台風の発生数は平年並み 21日には台風12号が鹿児島上陸
そのうち、台風12号は異例の速さで上陸。21日の午前9時、鹿児島県薩摩川内市の西の海上に発生し、およそ8時間後の午後5時すぎには鹿児島県日置市付近に上陸しました。
5月まで台風の発生がなかった2025年ですが、今は台風の発生数、上陸数ともに、ほぼ平年並みのペースです(平年の1月~8月:発生数13.6個、上陸数1.7個)。
9月も全国的に残暑厳しく、秋の訪れ遅い 東日本の太平洋側は少雨傾向【最新の1か月予報】
向こう1か月も全国的に平均気温は高く、特に9月中旬にかけてはかなり高くなるでしょう。
降水量は、関東など東日本の太平洋側で平年並みか少なく少雨傾向となる見込みです。日頃から節水を心がけましょう。