今年の初冠雪は遅め 今日23日は富士山・岩木山・月山で観測 秋の高温が顕著
今日23日は富士山と岩木山、月山で初冠雪を観測。いずれも平年より遅い観測でした。そのほかでも今年の初冠雪は平年より遅い所がほとんど。9月以降に寒気が入りづらく、気温が高かったため、山でも季節の歩みは遅くなっています。
富士山・岩木山・月山で初冠雪 平年より遅く
今日23日は、甲府地方気象台で富士山、青森地方気象台で岩木山、山形地方気象台で月山の初冠雪がそれぞれ観測されました。富士山は平年より21日遅く、過去4番目に遅い記録。岩木山は平年より2日遅く、月山は平年より3日遅い観測となりました。
今年は10月7日に北海道の利尻山が全国トップで初冠雪を観測して以降、青森の八甲田山や岩手の岩手山など11の山で初冠雪を観測しています。そのほとんどが平年より遅く、旭岳など平年より2週間ほど遅くなった所もありました。
季節の歩みは遅め 秋の高温が顕著
今年は夏の記録的な暑さを引きずるように、秋に入っても高温が顕著です。9月8日~昨日(10月22日)までの45日間の平均気温の平年差は、全国的に平年を上回り、沖縄や九州~東北は平年より5℃以上高い所がほとんどとなっています。
これは日本の上空に寒気が入りづらく、暖気が居座ったことが原因です。その分山でも気温の高い状態が続き、雪の降るタイミングが遅れました。
冬は急にやってくる 12月から季節が一気に前進
21日に発表された最新の3か月予報によると、11月までは気温の高い状態が続くため、季節の歩みは遅いでしょう。12月になると一転して、気温が平年並みになり、急に冬がやってくるでしょう。1月にかけても寒気の影響を受けやすく、冬らしい寒さが続く見込みです。
関東や北陸、近畿など初冠雪の平年日が10月から11月の所では平年より遅れる可能性があります。一方、中国、四国、九州など初冠雪の平年日が11月末~1月の所では、大幅に遅れることはない見込みです。