中世のイタリア・フィレンツェでは、ドミニコ会の修道僧が薬草を栽培し、調合してハーブを作っていました。そののち、薬局として認可されたのがSanta maria noverra(サンタマリアノベッラ)です。そのレシピは門外不出のまま現代へと受け継がれています。 ここでエピソードを一つ。当時のトスカーナ大公であるメディチ家から、フランスのアンリ2世へ嫁いだカテリーナのために、Santa maria noverra(サンタマリアノベッラ)が「王妃の水」を作りました。これがオーデコロンの起源とも言われています。フィレンツェからフランスに嫁いだカテリーナがSanta maria noverraをヨーロッパへ広め、ヨーロッパ諸侯の評判もめでたく、Santa maria noverraはメディチ家から王家御用達の称号を受けました。フランスにフィレンツェから嫁いだカテリーナがいたからこそ、ですね。当時のフランス王家の紋章は百合(フルール・ド・リス)、今では国の花となっています。
Santa maria noverraは、今では「王妃の水」以外にもローズ、アイリス、リリーなど…香りの種類が多岐にわたるようになりました。 汗をかく季節です。元祖ともいえるハーブウォーターのラインに「リリーウォーター」があり、百合の効能を堪能することが出来ます。香りで癒され、お肌を引き締め、ハリを与えてくれる…洋の東西を問わず、女性に優しい花「百合」を楽しみましょう。