二十四節気「小暑」。七夕の節句を迎え、すでに暑さも本格化
2017年07月07日
小暑とは、「大暑来たれる前なればなり」。梅雨と盛夏の端境期
さて、本日から二十四節気は「小暑(しょうしょ)」となり、小さい暑さとはいうもののすでに暑さも本番。これから「立秋」の前日までが「暑中」となり、暑中見舞い状を出す期間となりました。また、七十二候も第三十一候「温風至(あつかぜいたる)」となり、吹き付ける南風が炎天をもたらします。この頃は梅雨明けの豪雨に見舞われることも多いので注意も必要に。年々苛烈さを増すこれからの暑さを乗り切る体力と気力が衰えないよう、食養生などにも気をつけたいところです。
星祭の伝説×乞巧奠の行事「七夕(しちせき)」の節句
さて、この七夕ですが、「端午(たんご)」の節句などと同じく、昔ながらの五節句の一つというのはよく知られるところ。「七夕(しちせき)」の節句として、夏の伝統行事となってきました。
その由来は中国から伝わった、天の川をはさんで牽牛星と織女星が出会う星祭の伝説と、「乞巧奠(きこうでん)」の行事が結びつけられたものだとか。こちらも中国由来の乞巧奠は、女性が手芸の上達を希い祈るもので、7月7日の夜、織女星を祀り供え物をしたというもの。そこに日本古来からの神に捧げる布を織りながら神を迎えたという「棚機女(たなばため)」の行事が結びつき、やがて日本の貴族へ、一般へ広まっていったのです。
裁縫や書、和歌など手習いごとの上達を願った短冊を笹に結んだ七夕飾り
江戸の昔は6日の夕方やってくる竹売りから笹竹を買い求め、色紙や短冊をつけて軒先に立てる風習があったのだそう。元来、裁縫や書の上達を願って書いた短冊も、今では恋愛や健康といった願いごとを様々に書いて良しととされています。
※参考
現代こよみ読み解き事典、植物と行事