スーパームーンとは? 定義や大きく見える理由・様々な満月の呼び方について解説
スーパームーンとは?
このスーパームーンという言葉には、実ははっきりとした国際的な定義はありません。一般的には大きく分けて次のような2つの考え方があります。
1.90%ルール
占星術師リチャード・ノル氏が提唱した定義で、「月が地球に最も近づく距離の90%以内で起こる満月」をスーパームーンとする考え方です。この場合、1年のうち複数回スーパームーンがあることもあります。
2.1年で最も大きい満月
一方で、地球と月が1年のうちで最も近づき、通常よりも大きく、明るく見える満月のことをスーパームーンと言います。tenki.jpでは“その年で最も大きく見える満月”をスーパームーンとしています。つまり、2025年のスーパームーンは11月5日で、1年に1回だけ登場する「最大の満月」です。
どうして大きく見えるの?
月と地球との距離は平均して38万4400kmほどですが、最も近づく時の距離はおよそ36万kmです。ちなみに地球と月が最も離れて小さく見える月を「マイクロムーン」や「ミニマムーン(ミニマムムーン)」と呼びますがスーパームーンは遠いときの「マイクロムーン(約40万km)」に比べて約14%大きく、30%ほど明るく見えることもあります。
月の呼び名いろいろ
ピンクに対して「ブルームーン」という呼び名もあります。ただし、こちらは月ごとの名称ではありません。同じ月に2回満月がある時に、2回目の満月のことを「ブルームーン」と呼びます。
また「ブラッドムーン」という名称もありますが、こちらは皆既月食(月全体が地球の本影の中に入って月全体が暗くなる状態)の時に、真っ黒にならずに赤黒い色になった月のことを言います。
さまざまな月の名称を調べてみると色々な発見がありそうですね。
観察する場所、条件は?
スーパームーンの観察の際は、高いビルなど遮るものがなく、空を見渡せる場所が最適です。星などの観察の際はなるべく明かりの少ない暗い場所がオススメですが、月の場合は、星よりもかなり明るいため、街灯などがあっても問題はなく、天気が良ければ観察できるでしょう。
2026年以降のスーパームーンは2026年12月24日、2027年1月22日です。晴れていたら、ぜひ夜空に浮かぶ今年最大の満月をゆっくり眺めてみましょう。
