ダイエットや運動をされる方にはおなじみの食材ですが、その栄養価は鶏むね肉(皮付き)おおよそ1枚200gあたり488Kcal、タンパク質は39g、脂質は34.4g、炭水化物は0gとなって、まさに高タンパク・低脂肪。鶏肉のタンパク質に含まれるメチオニンには、脂肪肝を予防する働きがあります。皮にはコラーゲンが豊富で、コラーゲンには髪や肌を潤わせ、骨の老化を防ぐとともに、目の機能を高める働きがあります。またエネルギー代謝を促進するビタミンB群や、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAも多く含まれています。
(参考:文部科学省食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/)
ビタミンB群の中でも特に多く含まれるB6とナイアシン、そして「毎日摂取するのが理想」と言われる成分であるイミダゾールジペプチドについて少し説明します。
『B6』…摂取したタンパク質をアミノ酸に分解・合成して、髪の毛や皮膚、爪などの組織を作ります。また神経伝達物質の合成を助け、精神安定やホルモンバランスを整える働きもあります。不足すると皮膚や粘膜にトラブルが起きやすくなったり、末梢神経障害が起きることもあります。
『ナイアシン』…「補酵素」として糖質や脂質からエネルギーを作り出したり、アルコールを分解するときに働く酵素を助けます。皮膚や粘膜の健康維持を助けたり、脳神経を正常に働かせる作用があります。ナイアシンは肉の部分に多いため、皮を取り除いても損なわれません。
『イミダゾールジペプチド』…抗酸化作用や疲労の予防や回復に効果があります。この栄養素は、1日あたり200〜400mg程度を継続的に摂取するのが理想といわれており、鶏むね肉100gでおおよそ200mg含まれていることからも日常的に積極的に摂取したい食材のひとつです。
(参考:日本予防医薬
http://imidapeptide.jp/details/take.html)