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花粉の飛びやすい天気の日は要チェック!今こそ知りたい花粉症対策

花粉と天気の密接な関係!?

毎年この時期に多くの方を悩ませる「花粉症」。その原因となる花粉の飛散数は、年によって違います。図の黄色の棒グラフは、スギとヒノキの花粉飛散数の移り変わり(東京・千代田区)ですが、年によって多かったり少なかったりと、大きく変動していることが分かりますね。花粉症の症状も、飛散数が少ないと比較的軽く、多いと重くなりやすいといえます。

さて、今年の飛散数が気になるところですが、その前に、いったいどのような条件で花粉の飛散数が多くなるのか見てみましょう。

花粉の飛散数には夏の気象条件が大きく影響しているといわれています。一般に、気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は、花芽が多く形成され、翌春の花粉の飛散数は多くなります。また、花粉の飛散数には、前年の夏の気象条件だけでなく、前年の飛散数も影響するといわれ、多い年と少ない年が交互に現れる傾向もあります。

それでは、これらの点を踏まえて、2016年の花粉飛散予測を見てみましょう。

今年の花粉飛散予測

日本気象協会では、1月14日に2016年春の花粉飛散予測(第3報)を発表しました。

・スギ花粉飛散開始時期とピーク時期
スギ花粉の飛散開始は、飛散直前や飛散開始時期にあたる1〜3月頃の気温が高いと早まる傾向にあります。今年は、西日本と東日本では1月下旬にかけて冷え込むものの冬型の気圧配置が弱く暖冬傾向に、北日本では寒気の影響を受けて平年並みの寒い冬になる見込みとなっています。そのため、西日本と東日本ではスギ花粉が例年より早く飛び始めそうです。関東地方を含め、太平洋側の地域を中心に2月上旬頃からの飛散開始が予測されています。一方北日本では、ほぼ例年並みの2月下旬から3月の飛散開始となりそうです。
花粉飛散のピークは各地で例年並みの見込みです。主な都市でみると、福岡で2月下旬から3月上旬、高松・広島・大阪・名古屋・東京は3月上旬から中旬、金沢や仙台では3月中旬から下旬と予想されています。

・スギ花粉飛散数
スギ花粉の 飛散数は、昨年夏の天候や花芽調査の結果から予測しています。例年との比較では、昨夏の気象条件が花芽形成に適していた東北地方でやや多くの花粉が飛散する見込みですが、そのほかの地域では例年より少なくなりそうです。ただし、前シーズン(2015年春)と比べると、九州・四国・東海地方などで前年比1.5〜2倍以上の花粉飛散数が予測されているところもあります。「例年より少ないから」「前シーズンの症状が軽かったから」…といって、油断はできなさそうです。

こんな天気の日は花粉に注意!

また、花粉は日々の天気によっても飛散量が変化します。花粉が飛散しやすい天気の日には特徴がありますので、ぜひ、ポイントを押さえて、日々の花粉症対策にお役立て下さい。

スギやヒノキの花粉は、飛散し始めて7日から10日後くらいから量が多くなってきます。その後4週間程度が花粉の多い時期に当たり、この期間内で次のような天気になると特に花粉が多く飛ぶことが分かっています。

花粉が飛びやすい条件

こんな天気の日は花粉に注意
(1)雨上がりの翌日
雨の日は、花粉は湿気を含み重くなるので花粉は飛びにくくなり、生成された花粉は飛散せずにたまっているのですが、天気が回復して乾燥すると、たまっていた花粉が一斉に飛びます。
(2)晴れて気温が高い日
晴天で暖かい日は雄花の開花が促進されやすくなります。また、晴れると乾燥するので、花粉が軽くなり、遠くまで飛ぶことができるようになります。さらに、地上付近の空気が暖められると、上昇気流が発生して花粉が舞い上がりやすくなります。
(3)空気が乾燥する日
乾燥した日は、花粉が軽くなり、遠くまで飛ぶことができるようになります。また、花粉が浮遊する時間も長くなります。
(4)風が強い日
花粉は直径が1ミリの30分の1ほどしかなく、非常に小さいため、風が強ければ強いほど遠くへどんどん飛んでいきます。その飛散距離は、数十キロにのぼります。また、風の強い日は、地面に溜まった花粉も舞い上がりやすくなります。したがって、スギやヒノキの木がないところでも、広範囲で花粉に対する対策をする必要があります。

毎日の気象情報を確認して、花粉対策にお役立て下さい。

今知りたい花粉症対策

花粉の飛散が多くても、少なくても、花粉症はつらいものです。今回は、今知りたい花粉症対策について、日本医科大学の大久保教授にお話を伺ってきました。

河島:私も花粉症で毎年辛い時期を過ごしています。前回は、花粉飛散前にできるスギ花粉症対策についてお話をお聞かせいただきましたが、花粉シーズン中にできる有効な対策について教えて下さい。

自律神経を整える

大久保先生:まずは、花粉シーズン前から自律神経を整えることで、花粉症の症状を出にくくすることが挙げられます。
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因のアレルギー症状です。人は体内に入った病原菌やウィルスなどの異物に対して、「抗体」を作ることで、異物を体内から排除し、カラダを守っています。本来、花粉はヒトの体に害を与える異物ではないのですが、「免疫」が過剰に反応すると、「抗体」が大量に作られてしまいます。自律神経を整えることは、正しく「免疫」を働かせることにもつながるのです。

河島:なるほど。では自律神経を整えるための具体的な方法を教えて下さい。

大久保先生:少し難しい話になりますが、自律神経を整えるということは、体が休んでいる時に優位に立つ「副交感神経」と、運動などをして興奮した状態の時に優位に立つ「交感神経」を正しく働かせるということです。そのためには、生活にメリハリをつけることが大切です。
例えば、適度な運動をして「交感神経」をきちんと働かせ、適温のお風呂に入り、十分な睡眠をとって「副交感神経」をきちんと高めるなど、生活のリズムをつくるとよいでしょう。
朝食を抜きがちな人も、朝食をきちんととり、「交感神経」を働かせると、メリハリに繋がります。また、ストレスも自律神経のバランスを崩す要因となりますので、趣味や好きなことを通じてストレスを解消するのも効果的です。

河島:なるほど、規則正しい生活が花粉症対策につながるのですね。

体にあった薬を使う

河島:生活習慣を整えることでうまく対策ができたら一番よいと思うのですが、それでもやはり症状が辛い場合は症状を抑える薬に頼ってしまうと思います。

大久保先生:花粉症の治療で多く使用されているのは、アレルギー症状を誘発する物質「ヒスタミン」の作用を抑える「抗ヒスタミン薬」ですね。眠くなったり、口が乾いてしまったりという方も中にはいますが、とくに副作用がないようであれば、問題ありません。

河島:わかりました。まずは生活習慣を整えることを心がけて、それでも症状が重い日には薬での対策をとるようにしたいと思います。

来シーズンに向けた免疫療法

河島:大久保先生には、前回の対談で、舌下免疫療法について詳しくお話しを伺いましたが、今からこの治療することは可能なのでしょうか?

大久保先生:舌下免疫療法は、スギの花粉症の原因となるスギ花粉を原料とするエキスを少量から投与し、体を慣らして、アレルギー症状を和らげる治療になります。スギ花粉の飛散が開始してしまうと、すでにスギ花粉が体内に入っている状況ですので、治療を開始することはできません。地域や年によっても異なりますが、スギ花粉の飛散が終わっている6月頃より来シーズンに向けて治療を開始することができます。
舌下免疫療法は、長期間続けることで、花粉症を治すことを目指す治療法ではありますが、来年よりも再来年、再来年よりもその次の年と、スギ花粉症の症状が楽になることが期待される治療ですので、来シーズン苦しまないためにも、花粉シーズンが終了したら、すぐに治療を開始するとよいでしょう。

河島:そうなんですね。今シーズンスギ花粉症に苦しんでいる気象予報士仲間にも、さっそく紹介してみたいと思います!

大久保先生:それぞれの患者さんにあった対策により症状が軽くなって、これまでただ憂鬱だった花粉の時期も、好きな活動ができるようになるといいですね。体が変わり、症状が軽くなる良さを実感しながら、スギ花粉症と向き合ってもらえたらと思っています。

河島:「体の変化を楽しむ」と考えると、スギ花粉のシーズンも少し楽しみに…とまではいきませんが、少しポジティブに捉えられそうですね!大久保先生、ありがとうございました。

コラム 舌下免疫療法とは

2014年10月に保険適用になったスギ花粉症の新しい治療法の舌下免疫療法。根治も期待される治療法として社会的関心も高い治療法です。スギ花粉症のアレルゲンである「スギ花粉」を原料としたエキスを少量から投与することで、体をスギ花粉に慣らし、花粉症の症状を和らげる治療法です。以前から注射による治療「皮下免疫療法」はありましたが、皮下への注射による治療のため、痛みが伴う治療法でした。舌下免疫療法は毎日、舌下に投与する治療法で、痛みを伴わず、自宅でできる治療法になります。現在は12歳以上のスギ花粉症患者さんであれば基本的に治療を受けられますが、中には治療を受けられない方や、効果が認められない方もいます。また、治療のリスクおよび治療期間についても、治療開始前に患者さんが理解することが大切です。医師に相談し、十分に理解して治療を行いましょう。
舌下免疫療法について相談できる医療機関はWebページで調べることができます。
人により適切な治療法は違います。医師に相談し、自分にあった治療を受けましょう。

<対談者>

日本医科大学
耳鼻咽喉科学講座 主任教授
大学院医学研究科頭頸部・感覚器科学 教授
付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長
医学博士 大久保 公裕 先生

一般財団法人日本気象協会
気象予報士 河島 未怜

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